英検3級の試験からは2次試験があります。1次試験とは違い、面接をする形式なのでどのように対策をすればよいか、悩む方も多くいます。そこで、小学生の英検3級試験を応援しているママパパのために、2次試験対策に関する疑問と家庭での対策方法についてまで紹介をしていきます!
小学生の英検3級 2次試験の疑問を解決!概要から対策法まで!
まずは、一般的な英検3級の2次試験の内容、評価ポイント、過去問のリソースなどの概要を紹介します。その後、家庭での対策法を紹介します。
英検3級の2次試験概要
テスト内容
英検3級の2次試験は、まず受験者に右図のようなカードを渡されます。その後以下の内容で問題が出されます。試験時間はおよそ5分です。合わせて、大まかな評価ポイントも紹介をしておきます。
課題 | 詳細 | 問題数 | 評価のポイント |
---|---|---|---|
音読 | 20秒、黙読の時間が与えられたのち、音読をする。 語数は30語程度(3~4文の文章) 過去形などの表現はなく、文法的には5級レベル 単語は3~4級レベル | 1 | 文章は正しく読めているか。 イントネーションや発音に問題ないか。 |
文章についての問題 | ↑で音読した文に関する質問について答える | 1 | 問題を正しく理解できているか。 フルセンテンスで答えているか。 |
イラストに関する問題 | イラスト中の「人物の行動」や「物の状況」について質問をされ、回答する | 2 | 質問を正しく理解し、正しく答えられているか。 フルセンテンスで答えているか。 |
受験者の意見を問う問題 | 受験者の日常生活の身近なことについて答える (例: 週末何をしていたか?/ ~ へ行ったことあるか?等) | 2 | 自分の事を正しく伝えられているか。 |
小学生でも合格は可能?
小学生でも十分合格が可能な試験です。難しい意見や社会性のあるトピックはないので、学習を重ねれば無理なく小学生でも英検3級の2次試験はクリアできます!
どれくらい点を取れればいいの?
試験員は上記の課題+アティチュード(受験姿勢)を5段階で評価します。詳細な合格点は公表されていませんが、おおよそどの項目も3点以上をとれていれば、ほぼ問題ないでしょう。
過去問はあるの?
英検の公式サイトでは1問だけしか公表されていません。しかし、その他に以下のサイトで参考になる過去問が提供されています。
家庭でも対策はできる?
結論から言うと、十分ご家庭でも対策は可能です。しかし、1次試験ほど簡単にはいきません。まず、1次試験は小学生でも自主学習の勉強で対応できます 。一方2次試験は面談のテストですので、パパママなどの協力が必要になります。ここで、協力者の条件は英検3級を取得できるレベルである事です。これは、音読の間違いや応答に誤りがないか?を判断することができるレベルである事が条件だからです。もし、この点について自信がないな…と思われる場合は、オンラインレッスンや英会話教室に任せて対策をしましょう!この点について問題ない方は、以下のポイントに注意をしながら対策をしてください!
2次試験対策はいつからすべき?
英検3級の1次試験と2次試験の感覚は1か月しかありません。一方、音読などは長期的な対策が必要になります。お子様の成長具合によりけりですが、できれば2~3か月ほど時間が持てれば余裕のある対策ができるでしょう。もし、どうしても1次試験後に対策となる場合は、1日30分以上の学習を2次試験までほぼ毎日するような計画を立てましょう。
面接共通の対策ポイント
応答はフルセンテンス
面接で応答するときの共通のポイントですが、必ずフルセンテンスで答えるようにしましょう。つまり、主語+動詞 がある文で答えましょう。 例えば、”How many apples in this picture” と聞かれたときに “Two” という回答は、評価が悪くなります。 必ず “There are two (apples)” と答えなければいけません。これは、すべての項目でそうです。小学生やスピーキングに慣れていない受験者が最も減点がされやすいポイントです。必ず、練習をするときは 主語+動詞 をつけて話す様にクセをつけましょう。
聞き返すなら、すぐに聞き返す
面接官の言っていることが分からずに聞き返すことは問題ありません。ただし、不自然に間をおいてから聞くと減点対象になります。分からなかったら、すぐに「Pardon me ?」と聞き返しができるよう、練習をしておきましょう。なお、聞き返しで減点にならないのは1問あたり1回までです。1問に対して2回以上聞き返すと減点になります。3回聞き返すと「理解できない」と判断されて、最低の評価をもらって次にいってしまいます。
音読の対策
音読でポイントになるのは、発音・イントネーション・文の区切りです。特に、日本人はイントネーションを気にせず、お経のような読み方になる子が多いので気を付けてください。3級の文は簡単です。英検5級のころから音読をしていた子供であれば、おそらく特別対策は必要ありません。大きな読み間違いや発音の間違いを3つ以上したり、極端に不自然なイントネーション・文の切れ方がなければ、評価点3はもらえます。
今まで音読をしてこなかった方は、上記の過去問をダウンロードをして練習をしましょう!具体的な音読の練習方法については、別のブログ記事で紹介をしています。
文章についての問題の対策
文章の内容を読んですぐに理解できているかを問われます。1次試験で長文の理解に問題があった子や、リスニングに問題があった子は重点的に対策しましょう。具体的な対策方法としては、音読をした際に、1文読むごとにその文をすぐに訳す練習をしましょう。毎回違う分である必要はありません。過去問を5問ほどダウンロードして、反復練習しましょう。おおよそ2週間ほど毎日続けていれば、3級1次試験を受かった子であれば、文を読んでその場で内容を理解できるようになってきます。
イラスト問題の対策
英検の筆記に対して練習をしている子の場合、日本語⇒英語へのアウトプットが弱く、簡単な単語が出ないケースがあります。もし、その場合は、英検5級レベルの動詞、名詞のフラッシュカードを作り、日本語⇒英語に訳せるように事前練習をしましょう!
絵に吹き出しがあったら be going to で答える練習をする
上の英検の過去問例にあるように、絵の人物に吹き出しがついている場合があります。この場合、その人物が「何をしようとしているか?」 ”What is he/she going to do ?” を聞かれます。応答の形は “He/She is going to ~” です。これは、点数を取れるポイントなので、必ず型として覚えましょう!
物の場所や数について正しく応答できるよう練習する
絵の中の物や、数について聞かれることが多いです。
数は “How many~” で聞かれます。応答をするときは “There are ~”で答えましょう。
場所は “Where is ~” で聞かれます。応答をするときは in ,on , under , by で答えられるようにしましょう。
現在進行形で答えられる練習をする
質問の形式として、”Look at ~. What is she/he doing ?” で聞かれます。必ず She/He is ~ing と主語+動詞がある形で現在進行形で答えれる練習をしておきましょう。
受験者の意見を問う問題の対策
まず、さまざまな問題の一覧が こちら のサイトで紹介されています。Q4 と Q5 の問題を1日一問以上応答練習をしましょう! その目的は以下の2点です。
- 主語+動詞の形でシンプルに答える。
- ウソでもいいから、反射的に答えられるようにする。
シンプルに答える練習をする
まず慣れていないと、ついつい主語、動詞抜きで答えがちです。例えば、”What did you eat this morning?“ に対しても “Toast” だけで答えるといい評価はもらえません。 ” I ate toast” と答えられるように練習をしましょう!
嘘でもいいから答える練習をする
小学生にありがちなのが、自分の言いたいことを言えなくてどもってしまったり、何度も同じことを繰り返し言って先に進まなかったりです。試験時間は決められているため、あまりに長い場合は最低評価になり、途中で打ち切られてしまいます。そうならないため、「ウソでもいいから答える」技術を覚えてもらうようにしましょう。これができるようになるためには、「どんな解答例があるか?」のアイディアを教えましょう!
例えば、”Are you interested in the Olympic Games” と聞かれ、”Yes” と答えた時、”Please tell me more” と聞かれます。この時、慣れていないと黙ってしまいます。そんな時は、解答例として”I like marathon” など適当なオリンピック競技を言えばいいのです!なるべく多くの問題を解いて、解答例のバリエーションを増やせるようにしましょう!
まとめー対策が難しければオンライン英会話で!
いかがでしたでしょうか?もし、上記の対策が家庭で難しいようであれば、オンライン教室で対策をするようにしましょう。なぜオンラインかと言うと、毎日のようにレッスンを受けられるからです。やはりスピーキングの対策は、なるべく毎日英語で話をして、反復練習をし、決まったパターンを正確に答えることが大切になります。
Online Kids English では、英検3級2次試験の直前だけの対策も行っています。入会金や年会費もないので、スポットだけで受講することも可能です。英検3級対策をご希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
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