無料で英語のリスニングを強化する音読勉強法
大人から子供まで、英語のリスニング勉強法に関して以下のような相談を受けることがあります。
- どんな教材を使えばいいのか分からない
- リスニングの勉強方法が分からない
- どのように教えたらいいのか分からない
リスニングを向上するには、音読が効果的です。これは、英語系 YouTuber や多くの英語指導者など、英語をある程度極めた人の大半が述べています。そこで、音読でリスニング力をあげるために使える無料教材、具体的な音読勉強法、さらにお子様に英語を教えたいママ・パパの自宅での指導法について紹介をしていきます。
音読の勉強に使える無料の2つ教材
NHKラジオ英会話講座
音読に使える教材としては、NHK ラジオ英会話講座が一番おススメです。理由は以下の3つです
- 丁寧な解説がある
- スクリプト(文字で書き起こした物)がある
- 音声がある
特に、丁寧な解説がある事がとても重要です。音読をする際、話している内容を理解して音読をしなければ、効果が半減してしまいます。その点、この解説が補ってくれます。NHK ラジオ講座ではチャンネルが豊富で、子供のレベルに合わせて選べます。以下、子供のレベルの目安とチャンネルを紹介しておきます。
英語レベル | おススメ講座 |
---|---|
初心者の子~英検5級学習者 | 小学生の基礎英語 |
英検5級合格レベル | 中学生の基礎英語レベル1 |
英検4級合格レベル | 中学生の基礎英語レベル2 |
英検3級以上のレベル | ラジオ英会話 |
その他、中高生の基礎英語 in English がありますが、これは全編英語のためかなりレベルが高めです。まずは、上の4つで基礎をしっかり身に着けると良いでしょう。
英検の無料アプリ
英検を目標に英語学習している小学生であれば、無料アプリを使うと良いでしょう。おススメは WAO CORPORATION が提供してうる「英検リスニングマスター」シリーズです。分の内容を理解するにあたっては、大人のサポートが必要になることがあります。ただし、何度も繰り返して慣れてきたら子供だけでもある程度学習ができるようになってきます。それくらいになったら、勉強しているレベルの英検のリスニングは問題なく解けるようになっている事でしょう!
効果的な音読の勉強方
ここから、具体的な勉強方を NHK ラジオ講座をもとに事前準備と音読の方法にわけで紹介します。
音読の事前準備
- 音読をするための音源とそのスクリプトを用意(プリントアウト)する
- 2~3度全体を聞き流す。
- 文章の内容を理解する(知らない単語や、フレーズはプリントアウトに書き込んでよし)
NHK ラジオの講座から好きな回を選択し、スクリプトを表示します。スクリプトを Word やスクショをしてプリントアウトしましょう。紙でスクリプトを用意したら、2~3度聞いて全体の内容を把握しましょう。この聞き流しは食事の時間に聞き流しでも大丈夫です。1度だけしっかり聞いて、分からない単語や表現は紙に書き込みましょう。
もし、このプリントアウトと内容の理解が手間だという方は、公式のテキスト が販売されています。
具体的な音読の方法
- 紙を見ながら、1文節音を聞く。
- 聞いた直後にリピートをする。
- 1~2を何度か繰り返し、慣れたら紙を見ずにリピートをする。
NHKラジオ英会話では、このリピート練習の時間がラジオ中盤~後半に必ず用意されています。そこの時間をメモっておいて練習すると良いでしょう。
音読の指導方法
小学生の音読学習をするとき、最初は必ず大人と一緒に勉強しましょう。この時、指導者は英語ができる必要はありません。子供が学習をしているとき、以下のポイントを客観的に見てあげましょう。
- リピートをしているときに、抑揚やアクセントもマネできているか(棒読みになっていないか)
- 聞こえた音を再現できているか(日本語っぽい発音になっていないか)
- 意味を理解してリピートをしているか。
音読が苦手な子はついつい棒読みになり、お経のような感じになってしまいがちです。リピートしているのを聞いてあげて、リズムや抑揚がうまい感じで再現できているか聞いてあげましょう!
また、リスニングができない原因の一つは、単語同士がくっついて変わった音になる事があげられます。音読を通じて、この単語がくっついたときの音を理解することが一つの目的です。なので、単語一つ一つをカタカナ読みするのではなく、発音をきれいに再現できているか?を見てあげましょう。
意味を理解しているかは、読む前後に「ここはどういう意味?」と確認をしてあげましょう。
最後に重要な事ですが、読めているときには褒めてあげてください!冷静に考えれば、日本にいる小学生が英単語を一つ読めるだけでもすごいのです。できた事を認めてあげて、子供のモチベーションを維持することが横にいる大人の重要な任務になります。
音読の効果を維持するアフターフォロー
せっかく音読で覚えた音のつながりやフレーズの音も、使わないと忘れてしまいます。そこで、子供のとの会話の中で「あのフレーズ、なんというんだっけ?」とたまに聞くようにしてあげてください。そうして思い出せたフレーズはきちんと聞いて理解することができます。
日本にいると、どうしても英語に触れる機会が少なく忘れがちです。何度も繰り返すことで、長期記憶となり、身につくようになります。ぜひ、子供に指導をされている方は定期的に「あのフレーズなんだっけ?」の質問を子供に投げかけるようにしてください。
まとめ
音読学習を繰り返すことで、私自身海外の留学に必要だった TOEFL のリスニングスコアも獲得できました。TOEIC や英検についても同じように学習をし、常に満点に近い点数を出しています。私の子供も同じ手段で学習をさせて、英検のリスニングは苦労知らずです。大切なのは、効果的な音読を実施することです。音読の方法 を守って、じっくり取り組んでください。効果が表れるのは人それぞれですが、3~6か月もすれば、「前より聞き取れている!」と実感ができるはずです。
できた感動を味わって頂き、皆様が喜びを感じて頂ける日が来ることを楽しみにしています!
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